『リテラシー史研究』 8号 リテラシー史研究会 1月発行
同時代を検討すれば、「青髭」の語が意味内容をゆるやかに拡大させながら犯罪者の形容に用いられていることがわかる。これはやはり不木の言うように「複雑な犯罪の内容を簡単明瞭に言ひあらはすに、これ程便利な言葉はない」という理由が大きいだろう。
『天才論』には犯罪者の持つ身体的特徴として「蒼白」、「痩削」が挙げられているが、ロンブローゾの理論を参照する不木の筆致は、相貌の観察によって先天的犯罪者との一致を見出し、ペルをその枠組みの中へと囲い込もうとする。そしてそのまなざしは、類似する「眼」を持つだろうランドルーにも注がれ、当時の精神分析では「中間者」であったランドルーをその〈かたち〉によって再び精神異常として規定していくのである。
『あいちの偉人(3)12の話 人の命を救う道』 公益財団法人 愛知県教育振興会 6月25日発行
『比較文学研究』 日本比較文化学会 10月31日発行
『文学はなぜ必要か:日本文学&ミステリー案内』 笠間書院 11月11日発行
名古屋東山荘(名古屋市瑞穂区初日町2-3) 11月12日〜11月15日
作・演出:はせひろいち
進行・出演:まどかリンダ、伊藤翔大、岡浩之、空沢しんか(フリー)、栗木己義、栗木美穂、咲田とばこ、相川出后、荘加真美、谷川美穂(フリー)、中杉真弓、中野俊、橋ケンヂ
『洛陽堂 河本亀之助小伝 損をしてでも良書を出す・ある出版人の生涯』 田中英夫 燃焼社 11月15日発行